無人鬼藪蘇鉄(ムニンオニヤブソテツ)はオシダ科ヤブソテツ属の多年草である。
小笠原諸島と九州の北西部に分布し、海岸に近い林の中に生える。
海外では台湾にも分布する。
ムニンは小笠原諸島に生育する植物に冠せられる名で、かつての小笠原諸島の呼称からきている。
草丈は80センチくらいである。
葉の質は厚く、艶がある。
羽片は卵形である。
属名の Cyrtomium はギリシャ語の「cyrtoma(曲がり)」からきている。羽片が鎌形に曲がることから名づけられた。
種小名の falcatum は「鎌状の」という意味である。
変種名の australe は「南方の」という意味である。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Cyrtomium falcatum subsp. australe
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