人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< アクイレギア・アルピナ クリノデンドロン・パタグア >>

紫釣鐘躑躅(ムラサキツリガネツツジ)

紫釣鐘躑躅(ムラサキツリガネツツジ)_e0126318_13123855.jpg

紫釣鐘躑躅(ムラサキツリガネツツジ)はツツジ科ヨウラクツツジ属の落葉低木である。
日本固有種である。
群馬県、神奈川県、静岡県に分布し、山地の林の中や岩場に生える。
丹沢、箱根、富士山麓など分布域は限定されるが、乱獲によって姿を消している。
別名を箱根釣鐘躑躅(ハコネツリガネツツジ)ともいう。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
樹高は1メートルくらいである。
葉は長さ2~4センチくらいの長い楕円形で、枝先にやや輪生状に互い違いに生える(互生)。
葉の表面には長い毛が密生している。
開花時期は5~6月である。
枝先に濃い紅紫色の花を4~5輪くらい束状にぶら下げる。
花は壺形で長さは15ミリくらいである。
花冠の先は浅く5つに裂ける。
萼片は5枚である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Menziesia はイギリス人の「メンジーズさん(A. Menzies)」の名にちなむ。バンクーバーへ旅行した際にこの植物の1種を持ち帰った。
種小名の multiflora は「たくさん花が咲く」という意味である。
変種名の purpurea は「紫色の」という意味である。
写真は4月に大阪市の「咲くやこの花館」で撮った。
学名:Menziesia multiflora var. purpurea

★濃厚な紅紫の花の色
 目にも鮮やか自然の力
紫釣鐘躑躅(ムラサキツリガネツツジ)_e0126318_1313396.jpg

植物図鑑
花図鑑




by ryudesuyo4 | 2011-06-25 13:17 | ツツジ科
<< アクイレギア・アルピナ クリノデンドロン・パタグア >>