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八重山椰子(ヤエヤマヤシ)

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八重山椰子(ヤエヤマヤシ)はヤシ科ヤエヤマヤシ属の常緑高木である。
わが国の石垣島と西表島だけに分布し、山地の川沿いなどに生える。
1属1種である。
自生地は石垣島に1か所、西表島に2か所あるのみで、いずれも国指定の天然記念物に指定されている。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている
近縁のノヤシ属は南太平洋に分布し、台湾やフィリピンには存在しないとのことで、琉球列島の植生を知る上で重要な意味をもつ。
樹高は10~20メートルである。
高いものでは25メートルに達する。
幹は円柱形で、直径30~40センチである。
色は赤褐色で、葉が落ちた後の環状紋がある。
葉は羽状複葉である。
鳥の羽のように左右に小葉がたくさん並んで1枚の葉が構成される。
長さは5メートルくらいある。
小葉の形は線状の剣形で、先が少し裂けている。
葉は幹の先に数枚束になって生える(束生)。
葉鞘(茎を鞘状に包むような形になった葉のつけ根)は赤色を帯び、筒状となって幹を包む。
花序は肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)である。
雌雄同株である。
雌花は花序の下部につき、雄花は花序の上部につく。
萼片と花弁がそれぞれ3枚ずつある。
花の色は淡い黄色で、雄花のほうが少し小さく、雄しべは6本である。
実は楕円形で、黒く熟する。
属名の Satakentia はヤシ科植物の研究者「佐竹利彦さん」の名からきている。
種小名の liukiuensis は「琉球の」という意味である。
写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
学名:Satakentia liukiuensis


★孤立して生えた椰子の木台風と
 闘いながら群落つくり
八重山椰子(ヤエヤマヤシ)_e0126318_1445012.jpg

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by ryudesuyo4 | 2011-12-27 14:47 | ヤシ科
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