赤矢地黄(アカヤジオウ)はゴマノハグサ科ジオウ属の多年草である。
分類体系によってはオオバコ科とされる。
原産地は中国や朝鮮半島である。
日本では奈良県で薬用に栽培されている。
橿原市地黄町で盛んに栽培されたことから地名となって残っている。
草丈は15~30センチくらいである。
地下茎は太くて赤褐色をしており、横に這う。
葉は長い楕円形で、根際から生える。
葉の表面には縮緬状の皺があり、全草に毛が密生している。
開花時期は4~6月である。
茎先に淡い紅紫色の花を数個つける。
花冠は鐘状で、先が浅く5つに裂ける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
生薬の地黄(じおう)には増血効果があり、古くから輸入されてきた。
属名の Rehmannia はロシア皇帝の侍医だった「レーマン(J. Rehmann)さん」の名からきている。
種小名の glutinosa は「ねばついた」という意味である。
変種名の purpurea は「紫色の」という意味である。
写真は4月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Rehmannia glutinosa var. purpurea
★花の奥紅紫に染め上げて
赤矢地黄はいたいけに咲き
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