カテゴリ:スミレ科( 7 )

白花蝦夷菫(シロバナエゾスミレ)

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白花蝦夷菫(シロバナエゾスミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。
本州の青森県から九州にかけて分布し、低山の林の中などの日陰に生える。
分類上は、叡山菫(エイザンスミレ)の品種の1つとされている。
なお、蝦夷菫(エゾスミレ)というのは叡山菫(エイザンスミレ)の別名である。
「蝦夷」の名がつくのに北海道には分布しないというのも不思議である。
草丈は5~15センチくらいである。
地上茎はない。
葉は深く3つに裂け、裂片はさらに裂ける。
開花時期は4~5月である。
基本種の花の色は淡い紅色だが、本種の場合は白い。
唇弁には黒い筋の入るものと入らないものがある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。
種小名の eizanensis は「叡山の」という意味である。
品種名の candida は「純白の」という意味である。
写真は3月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園の菫展で撮った。
学名:Viola eizanensis f. candida


★命名の謎をはらんで咲く菫
 葉は深く裂け花色白く
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by ryudesuyo4 | 2012-04-21 12:23 | スミレ科

霧島水木(キリシマミズキ)

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霧島水木(キリシマミズキ)はマンサク科トサミズキ属の落葉低木である。
九州の霧島山系と愛媛県、高知県に分布し、高山の岩場に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
樹高は2~3メートルである。
葉は卵円形で団扇のような形をしており、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、つけ根の部分は心形である。
葉の縁には波状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の表面は濃い緑色で、裏面は白味がかった淡い緑色である。
葉脈がはっきりとしている。
開花時期は4~5月である。
葉の展開に先立って花を咲かせる。
枝先に長さ4~5センチの穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を垂らし、10輪くらいの花をつける。
花の色は淡い黄色で、花径2センチくらいの5弁花である。
萼筒は鐘形で毛は生えず、先は5つに裂ける。
雄しべが4~5ミリと短く、葯(雄しべの花粉を入れる袋)が黄色いのが特徴である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
秋には黄葉をする。
属名の Corylopsis はギリシャ語の「Corylus(ハシバミ属)+opsis(似た)」からきている。葉の形が似ていることから名づけた。
種小名の glabrescens は「やや無毛の」という意味である。
写真は3月に小石川植物園で撮った。
黄葉の写真は11月に小石川植物園で撮った。
学名:Corylopsis glabrescens


★霧島の春の岩場に色淡く
 明かり灯して霧島水木
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by ryudesuyo4 | 2012-04-13 13:56 | スミレ科

折鶴菫(オリヅルスミレ)

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折鶴菫(オリヅルスミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。
1982年に沖縄本島の辺野喜(べのき)川沿いで発見され、1988年に新種として学会に発表された。
しかし、自生地はダムの底に沈んでしまっている。
環境省のレッドリスト(2007)では野生絶滅種(EW)に登録され、各地の研究機関で栽培と増殖が試みられている。
東南アジア系のウラジロスミレ亜節に属するという。
草丈は5~10センチくらいである。
匍匐茎を伸ばして増える。
数個の葉を根際から出す。
葉柄は1センチくらいで、微毛を密生させる。
葉の形は円心形で、裏面の脈上に細かい毛がある。
開花時期は2~4月である。
花径15ミリくらいの白い花をつける。
花被片は5枚である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
和名の由来は、茎が地面を這って先端に新しい苗をつくり、次々と増える様子を折鶴に見立てたものである。
属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。
種小名の stoloniflora は「stolon(匍匐茎)+flora(花)」からきている。
写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Viola stoloniflora


★絶滅の危機を逃れて花つける
 折鶴菫にエールを送り
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by ryudesuyo4 | 2012-04-04 12:40 | スミレ科

琉球白菫(リュウキュウシロスミレ)

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琉球白菫(リュウキュウシロスミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。
有明菫(アリアケスミレ)の近縁種で、九州の南部から沖縄にかけて分布し、草地や道端に生える。
海外では、台湾、中国などにも分布する。
無茎種である。
草丈は5~30センチくらいである。
特徴は葉よりも高く柄を伸ばして花をつけることである。
葉の形は細長い三角状ないし卵状の披針形である。
開花時期は12~4月である。
花の色は白ないし淡い紅紫色で、紫色の筋が入る。
筋も多いものや少ないものなど変異がある。
下側の1対の花びら(側弁)には毛が生える。
分布域が重なる琉球小菫(リュウキュウコスミレ)とは、側弁の毛の有無で区別をする。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。
種小名の betonicifolia は「ベトニー(Stachys betonica)のような葉の」という意味である。
変種名の oblongo-sagittata は「長楕円形でつけ根がやじり形の」という意味である。
写真は3月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Viola betonicifolia var. oblongo-sagittata


★南にも菫の花はあるのだと
 茎を伸ばして白菫咲く
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by ryudesuyo4 | 2011-12-31 11:18 | スミレ科

黄花の駒の爪(キバナノコマノツメ)

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黄花の駒の爪(キバナノコマノツメ)はスミレ科スミレ属の多年草である。
北海道から本州の近畿地方にかけてと四国、九州の山地に分布し、亜高山や高山の湿った草地や岩場などに生える。
海外では、北半球の冷温帯に広く分布する。
草丈は5~15センチで有茎種である。
根際から生える葉は直径2~5センチくらいの腎円形で、長い柄がある。
葉の質は軟らかく、艶はない。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、先は尖らない。
葉の縁や両面の葉脈上には微毛が生える。
茎につく葉は小さい。
開花時期は6~8月である。
花径は15~20ミリくらいで、花の色は黄色である。
上弁と側弁が反り返る。
唇弁には褐色の筋が入り、先は尖るものが多い。
距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)は短い。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
和名の由来は、葉の形を馬の蹄に見立てたものである。
属名の Viola はギリシャ神話に登場する女性イーオー(Io)に由来する。雌牛に変身させられ、スミレを常食にした。
種小名の biflora は「2つの花の」という意味である。
写真は7月に中央アルプスの千畳敷カールで撮った。
学名:Viola biflora


★つんつんと下の唇尖がらせて
 高嶺の花は地を這うように
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by ryudesuyo4 | 2011-08-14 11:57 | スミレ科

高嶺菫(タカネスミレ)

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高嶺菫(タカネスミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、高山の砂礫地に生える。
海外では、朝鮮半島、カムチャツカ半島、チベットなどにも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
草丈は5~10センチくらいである。
葉は心形で艶があり、葉脈がはっきりしている。
開花時期は7~8月である。
花の色は黄色く、唇形である。
唇弁には紫色の筋が入る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Viola はギリシャ神話に登場する女性イーオー(Io)に由来する。雌牛に変身させられ、スミレを常食にした。
種小名の crassa は「多肉質の」という意味である。
写真は4月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
学名:Viola crassa


★登るには少しきびしい山に咲く
 高嶺菫を間近に見つめ
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by ryudesuyo4 | 2011-08-12 18:10 | スミレ科

蝦夷黄菫(エゾキスミレ)

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蝦夷黄菫(エゾキスミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。
北海道の固有種である。
日高山脈、夕張山地などに分布し、アポイ岳周辺の蛇紋岩地帯などの岩場に生える。
分類上は大葉黄菫(オオバキスミレ)の変種とされている。
草丈は5センチから15センチくらいである。
葉は幅の狭い卵形で、茎の上部に3枚が輪生状につく。
葉は厚くて艶があり、先は尾状に尖る。
葉の裏面は紫色を帯びる。
葉の長さは2センチから5センチくらいである。
開花時期は5月から7月である。
花径15ミリから20ミリくらいの黄色い花をつける。
側弁のつけ根の部分や花柱(雌しべの一部で柱頭と子房との間の円柱状の部分)の上部に毛が生える。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Viola brevistipulata var. hidakana

★鮮やかな黄金の色がまばゆいよ
 蝦夷黄菫は高山の花
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by ryudesuyo4 | 2010-05-23 15:27 | スミレ科