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カテゴリ:クロウメモドキ科( 2 )

浜棗(ハマナツメ)

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浜棗(ハマナツメ)はクロウメモドキ科ハマナツメ属の落葉低木である。
本州の静岡県から沖縄にかけて分布し、海岸近くの湿地や海跡湖周辺に生える。
海外では、台湾、済州島、中国、インドシナ半島などにも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
樹高は2~4メートルくらいである。
葉は長さ5センチくらいの卵形で、互い違いに生える(互生)。
つけ根から伸びる3本の葉脈が目立つ。
幼木の葉のつけ根には托葉(葉のつけ根にある付属体)の変化した鋭い棘がある。
開花時期は7~8月である。
葉の脇に短い集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、淡い緑色の小さな花をつける。
花径は5ミリくらいで五角形をしている。
花弁は5枚、萼片も5枚である。
雄しべは1本、雌しべも1本である。
実は倒円錐形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、縁は広い翼状となって浅く3つに裂ける。
種子が海流に乗って運ばれる海流散布植物である。
中国名は「馬甲子」といい、根を薬用とする。
咽頭痛やリウマチに薬効がある。
属名の Paliurus はギリシャ語の「paliouros(利尿の)」からきている。
種小名の ramosissimus は「枝分かれの多い」という意味である。
写真は7月に小石川植物園で撮った。
学名:Paliurus ramosissimus

★海流に乗ってはるばる旅すれば
 世界は一つ浜棗の木
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by ryudesuyo4 | 2011-07-23 16:41 | クロウメモドキ科

横倉の木(ヨコグラノキ)

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横倉の木(ヨコグラノキ)はクロウメモドキ科ヨコグラノキ属の落葉高木である。
1属1種である。
ただし、クマヤナギ属に含める考え方もある。
和名の由来は、高知県の横倉山で最初に発見されたことからきている。
牧野富太郎博士によって発見され、命名された。
本州の宮城県・新潟県から九州にかけて点在し、石灰岩地帯などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
樹高は5~10メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
片側に2枚ずつつくのが特徴である。
葉の先は鋭く尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は6月である。
葉の脇から集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、小さな黄色の花をつける。
花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、橙色から暗い赤色に熟する。
属名の Berchemiella は「Berchemia(クマヤナギ属)」の縮小形で、フランス人の植物学者「ベルシェム(M. Berchem)さん」の名からきている。
種小名の berchemiifolia は「クマヤナギ属(Berchemia)のような葉の」という意味である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
実の写真は10月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Berchemiella berchemiifolia

★ローカルな名前が醸す雰囲気に
 なぜか安らぐ横倉の木は
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by ryudesuyo4 | 2011-06-12 12:13 | クロウメモドキ科