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リグラリア・クリボルム

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リグラリア・クリボルムはキク科メタカラコウ属の多年草である。
撮影地では研究用に植栽されているようだが、本種は現在では丸葉岳蕗(マルバダケブキ:Ligularia dentata)とシノニムだと考えられている。
本州の東北地方から中部地方を中心に分布し、山地から亜高山の草地や林の縁に生える。
海外では、中国にも分布する。
草丈は40センチから100センチくらいである。
根際から生える葉は、長さも幅も20センチから40センチくらいある大きく丸い腎円形である。
葉の表面には艶があり、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
蕗(フキ)によく似ており、長い柄がある。
開花時期は7月から8月である。
茎の上部で枝分かれをし、その先に黄色い頭花をつける。
花径は8センチから10センチくらいある。
舌状花は10枚くらいあり、やや後ろに反る。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Ligularia はラテン語の「ligula(舌)」からきている。小さい舌状の花弁から名づけられた。
種小名の clivorum は「斜面に生える」という意味である。
写真は8月に日光植物園で撮った。
残念ながらスペルが clivarum と誤記されていて長い間正体がわからなかった。
同園ではほかにもこういう誤記例があるのだが、入園は有料なのだからきちんと点検してもらいたい。
学名:Ligularia clivorum


★調べてもわからぬはずだスペルさえ
 違っていたよ暢気な仲間

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by ryudesuyo4 | 2013-08-17 14:48 | キク科

白毛菊葉鍬形(シラゲキクバクワガタ)

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白毛菊葉鍬形(シラゲキクバクワガタ)はゴマノハグサ科クワガタソウ属(ルリトラノオ属)の多年草である。
分類体系によってはオオバコ科とされる。
北方領土を含む北海道に分布し、高山の礫地、海岸近くの岩場や砂地に生える。
海外ではサハリンにも分布する
分類上は、菊葉鍬形(キクバクワガタ)の品種の1つとされている。
特徴は基本種に比べ全体に白い毛に覆われることである。
草丈は10センチから25センチくらいである。
葉は卵形で羽状に深く裂け、向かい合って生える(対生)。
葉には軟毛が生え、白っぽく見える。
開花時期は6月から8月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、青紫色の花を10輪から30輪くらいつける。
花径は1センチくらいである。
花冠は花びらのように4つに裂ける。
1本の雌しべと2本の雄しべが長く突き出る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
「鍬形」の由来は、実につく萼を兜飾りの鍬形にたとえたものである。
「菊葉」は文字通り「菊の葉」に似るという意味である。
属名の Veronica は聖者ベロニカに捧げられた名である。
種小名の schmidtiana はドイツ人の植物学者でサハリンの研究をした「シュミット(Friedrich Schmidt, 1832-1908)さんの」という意味である。
種小名の candida は「純白の」という意味である。
写真は7月に旭山動物園で撮った。
学名:Veronica schmidtiana subsp. schmidtiana f. candida(=Pseudolysimachion schmidtianum subsp. schmidtianum f. candidum)


★遥かなる北の大地に咲く花が
 ここにあるかと鉢を眺めて

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by ryudesuyo4 | 2013-08-06 15:05 | ゴマノハグサ科

谷地樺(ヤチカンバ)

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谷地樺(ヤチカンバ)はカバノキ科カバノキ属の落葉低木である。
北海道の十勝地方の更別、大樹、根室地方の別海のみに分布し、湿原に生える。
氷河期からの遺存種である。
海外では、朝鮮半島、中国、ロシアに分布し、主としてツンドラ地帯に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
樹高は150センチくらいである。
樹皮は白く、横縞が入って滑らかである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は鋭く尖り、縁には不揃いのぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5月である。
雄花序は黄褐色をしており尾状である。
雌花序は紅緑色をしており、直立する。
別名を姫斧折(ヒメオノオレ)という。
本州の中部地方に分布する斧折樺(オノオレカンバ:Betula schmidtii)との対比でつけられた名である。
属名の Betula はケトル語の「betu(カバノキ)」からきている。
種小名の ovalifolia は「広楕円形の葉の」という意味である。
写真は6月に北大植物園で撮った。
学名:Betula ovalifolia


★更別にそんな湿原があったかと
 遠い昔に思いを馳せて
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by ryudesuyo4 | 2013-05-21 17:19 | カバノキ科

戸田萱(トダスゲ)

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戸田萱(トダスゲ)はカヤツリグサ科スゲ属の多年草である。
日本固有種である。
荒川河川敷の戸田ヶ原で発見されたのが名の由来である。
絶滅したと思われていたが、対岸の朝霞市の河川敷で再発見された。
また、濃尾平野や熊本の平野にもわずかに分布する。
環境省のレッドリスト(2012)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
草丈は50~80センチくらいである。
茎は3稜形で硬い。
葉は幅5ミリくらい線形である。
中央脈は凹み、表面はざらつく。
開花時期は4~5月である。
花被片はなく、雄しべが2~3本、雌しべが1本ある。
花の後にできる実は小堅果である。
丸く膨らんだ果胞が粟(アワ)のように見えることから粟萱(アワスゲ)の別名がある。
属名の Carex はギリシャ語の「keirein(切る)」からきている。葉が鋭いことから名づけられた。
種小名の aequialta は「同高の」という意味である。
写真は5月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。


★荒川の一角が我が故郷と
 胸はり生える戸田萱のあり
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by ryudesuyo4 | 2013-05-19 14:12 | カヤツリグサ科

錦衣(ニシキゴロモ)

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錦衣(ニシキゴロモ)はシソ科キランソウ属の多年草である。
日本固有種である。
北海道から九州にかけて主として日本海側に分布し、山地の道端や林の中などに生える。
和名の由来は、葉脈が鮮やかな紫色になることからきている。
別名を金紋草(キンモンソウ)という。
草丈は5~15センチくらいである。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉脈は紫色を帯び、葉の裏面もしばしば紫色を帯びる。
開花時期は4~5月である。
茎の上部に淡い紫色をした唇形の花をいくつかつける。
花の色は濃いものから淡いものまで変異がある。
上唇は直立し、2つに裂ける。
下唇が大きく、3つに裂ける。
雄しべは4本である。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
属名の Ajuga はギリシャ語の「a(無)+jugos(束縛)」からきている。花冠の形状を表したものである。
種小名の yezoensis は「蝦夷(北海道)の」という意味である。
写真は5月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
学名:Ajuga yezoensis


★見つけるの難しいようだ大地では
 葉色に個性の錦衣は
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by ryudesuyo4 | 2013-05-05 14:47 | シソ科

千里胡麻(センリゴマ)

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千里胡麻(センリゴマ)はゴマノハグサ科ジオウ属の多年草である。
分類体系によってはオオバコ科とされる。
別名を花地黄(ハナジオウ)という。
江戸時代に園芸品種として広く栽培されていた。
中国が原産と考えられているが、生育地は確認されていない。
日本では本州の静岡県のみに分布し、山間部に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
草丈は20センチから50センチくらいである。
全体に軟毛と腺毛(毛先から粘液質やゴム質の液を分泌する毛)が生える 。
根際から生える葉は卵形で大きい。
葉脈は窪み、葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
茎につく葉は互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月から8月である。
長さ5、6センチの紅紫色をした筒状の花をつける。
花冠の先は唇形に裂ける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Rehmannia はロシア皇帝の侍医だった「レーマン(Joseph Rehmann, 1779-1831)さん」の名からきている。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は4月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
学名:Rehmannia japonica


★由来すらはっきりしない千里胡麻
 謎もまたよい先が楽しみ
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by ryudesuyo4 | 2013-05-03 15:21 | ゴマノハグサ科

房狸藻(フサタヌキモ)

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房狸藻(フサタヌキモ)はタヌキモ科タヌキモ属の多年草である。
日本固有種である。
本州の東北地方から近畿地方にかけて分布し、湖沼、水路などに稀に生える浮遊植物である。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は30~80センチくらいで、疎らに枝分かれをする。
葉は房状で軟らかい。
食虫植物である。
花には開放花と閉鎖花がある。
開花時期は7~8月である。
水中から花茎を伸ばし、花径1センチくらいの黄色い花をつける。
これが開放花である。
これとは別に花径1~2ミリの緑色をした閉鎖花をつける。
こちらのほうは6~9月が開花時期である。
属名の Utricularia はラテン語の「utriculus(小気胞)」からきている。小さい捕虫嚢があることから名づけられた。
種小名の dimorphantha は「2形の花の」という意味である。
写真は10月につくば植物園の絶滅危惧植物展で撮った。
学名:Utricularia dimorphantha


★狸藻に特有の花咲くという
 いつか見たいと興味津々
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by ryudesuyo4 | 2012-08-31 18:24 | タヌキモ科

早池峰蝙蝠(ハヤチネコウモリ)

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早池峰蝙蝠(ハヤチネコウモリ)はキク科コウモリソウ属の多年草である。
本州の東北地方北部に分布し、亜高山の林の中に生える。
北上山地固有の植物である。
草丈は20~60センチくらいである。
茎は各節ごとにジグザグと曲がる。
葉は五角形状の腎形で、互い違いに生える(互生)。
葉は浅く5つに裂け、裂片の先は尾状に長く尖る。
葉の柄には翼があり、つけ根の部分は茎を抱く。
開花時期は8~9月である。
茎先に疎らな円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、黄色い筒状の頭花を数個つける。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Parasenecio はギリシャ語の「para(異なった)+Senecio(キオン属)」からきている。キオン属とはやや異なったという意味で用いている。
種小名の hayachinensis は「早池峰山の」という意味である。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Parasenecio hayachinensis


★少しだけ他の仲間と違うけど
 葉っぱの形よく似ているよ
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by ryudesuyo4 | 2012-08-30 13:59 | キク科

一つ葉(ヒトツバ)

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一つ葉(ヒトツバ)はウラボシ科ヒトツバ属の常緑シダ類である。
本州の関東地方から沖縄にかけて分布し、山林や岩場の隙間などに生える。
また、庭園の下草などに用いられる。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国、インドシナなどにも分布する。
草丈は20~40センチくらいである。
硬くて長い匍匐茎から柄の長い葉を1枚ずつ疎らに出す。
葉は厚くて硬く、星状毛を密生しているので毛羽だって見える。
形は楕円形で、色は黄緑色である。
乾燥させた葉の部分を生薬で石韋(せきい)といい、泌尿器系の疾患に薬効がある。
俳句の季語は夏である。
属名の Pyrrosia はギリシャ語の「pyro(炎)」からきている。赤茶けた鱗片の色から名づけられた。
種小名の lingua は「舌」という意味である。
写真は8月に小石川植物園で撮った。
学名:Pyrrosia lingua


★一つ葉の姿妖しく唾を飲み
 じっと見つめる出合いの一こま
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by ryudesuyo4 | 2012-08-24 16:38 | ウラボシ科

一つ葉蓬(ヒトツバヨモギ)

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一つ葉蓬(ヒトツバヨモギ)はキク科ヨモギ属の多年草である。
日本固有種である。
本州の日本海側に分布し、亜高山や高山の道端や林の縁などに生える。
和名の由来は、葉が細かく切れ込まないことからきている。
草丈は1メートルくらいである。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の裏面には綿毛が密生する。
開花時期は7~9月くらいである。
茎先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、黄緑色の小さな花を下向きにたくさんつける。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Artemisia はギリシャ神話の女神「アルテミス(Artemis)」からきている。この属の植物が婦人病に効くということから名づけられた。
種小名の monophylla は「単葉の」という意味である。
写真は8月に志賀高原の東館山高山植物園で撮った。
学名:Artemisia monophylla


★切れ込まぬ葉っぱをもった蓬さん
 綿毛にくるまれ見る夢どんな
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by ryudesuyo4 | 2012-08-22 17:05 | キク科